現代クライニアン精神分析の現在
第5 回 Contemporary クライニアン その1 クライン学派の特徴
クライン学派って何?
Grosskurthによって書かれたメラニークラインの伝記がある。
この伝記は、精神分析の史実にそっているというより、
ゴシップ記事のような本のようでだが、
彼女の娘でその後彼女と同じく精神分析家になったメリッタと
愛弟子で後に彼女から離反していくハイマンとの絡みが描かれている。
この本の内容はともかく、
その中で「クライン派?」という用語をめぐって、
ベティージョセフとクライン自身との間交わされた会話が紹介されている。
クライン自身、自分がクライン派と呼ばれることに抵抗感があったようだが、
ある時ベティジョセフがクラインに言った言葉が紹介されている。
「先生、それはもう遅すぎますよ。
だって、貴方が嫌であろうが無かろうが、もう貴方はクライン派なんですもの。」
さて、セミナーの中で松木先生はクライン派の特徴を4つ挙げている。
* フロイトの継承者としての位置づけ
* 内的対象という概念の導入
* ポジション理論
* 早期対象関係に基づく
それぞれについて、セミナーでは松木先生が解説をされており、非常にわかりやすく整理して説明をしてくださった。
さて、それに引き続いて、
世界の中のクライン学派と呼ばれる人の紹介をしてくださったが、
内容が盛りだくさんで、少々駆け足になったのが残念だった。
それで、事後学習として、自分なりに調べた情報を整理してまとめてみたい。
まずは、イギリスから・・・・