第2,3回 メラニークラインの対象関係論
5月6月と、メラニークラインを中心に話が進む。
クライン派精神分析をつくった人である。
たいへんな女性である。
フロイト以上に精神分析的であるとまでいわれた、このメラニー・クライン。
いくつもの喪失を体験し、転んでもただでは起きないというありようである。
26歳の時に抑うつに陥り、32歳からフィレンチーの分析治療を受けている。
その頃からフロイトに興味を持ち、著作を読み、感銘を受け、
精神分析の世界に足を踏み入れていく。
フロイトには多くの弟子たちがいるが、
クラインは直接このフロイトから指導をうけたわけではない。